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広島県福山市南手城町4-4-7

福山飲食開業マスターシリーズ(全10回)第3回:事業計画の作り方と利益の出し方【福山居酒屋編】

公開日:

カテゴリー: 開業関連

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🍽️ 福山飲食開業マスターシリーズ(全10回)
第3回:事業計画の作り方と利益の出し方【福山居酒屋編】
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居酒屋開業で失敗する最大の原因は、
**「数字を具体的にイメージしないまま開業してしまうこと」**です。

 

 

福山市内では特に、
立地によって“現実的な数字”が大きく異なります。

 

 

今回は、
福山で実際に居酒屋が集積しているエリア名を挙げながら、

事業計画を立てる際の数字感を整理します。

 

 

 


1️⃣ 事業計画は「立地別」に考えないとズレる

 

 

まず大前提として、
居酒屋の売上は次の式で決まります。

売上 = 席数 × 回転数 × 客単価

問題は、
この3つの数字が
エリアによってまったく違うという点です。

 

 

 


2️⃣ 駅前型居酒屋の数字感

(福山駅前・元町・伏見町・三之丸町)

該当エリア

  • 福山駅南口周辺

  • 元町

  • 伏見町

  • 三之丸町

 

 

想定モデル

  • 席数:25〜35席

  • 客単価:3,500〜4,500円

  • 回転数:1.5〜2.0回/日

 

 

月商イメージ

  • 300万〜450万円

 

 

数字の特徴

  • 平日と週末の差が大きい

  • 二次会・短時間利用が多い

  • ドリンク売上比率が高くなりやすい

 

 

注意点

  • 家賃が高く、固定費の影響が大きい

  • 人件費をかけすぎると利益が残らない

👉 駅前型は「売上は作りやすいが、利益は設計次第」
立地が良くても、数字設計が甘いと苦しくなります。


 

 

3️⃣ 昭和町・界隈型居酒屋の数字感

(昭和町・笠岡町・霞町周辺)

該当エリア

  • 昭和町

  • 笠岡町

  • 霞町

  • 胡町周辺

想定モデル

  • 席数:20〜30席

  • 客単価:4,000〜5,500円

  • 回転数:1.2〜1.5回/日

月商イメージ

  • 250万〜400万円

数字の特徴

  • 客単価が比較的高い

  • 常連比率が高く、売上が安定しやすい

  • お酒・料理の専門性が数字に直結

注意点

  • 回転を追いすぎると店の魅力が落ちる

  • 原価管理を誤ると利益が残らない

👉 昭和町・界隈型は「数より“濃さ”で勝つモデル」
ファンがつくと、強い数字になります。


4️⃣ 郊外型居酒屋の数字感

(松永・神辺・春日町・伊勢丘・南蔵王町など)

該当エリア

  • 松永町

  • 神辺町

  • 春日町

  • 伊勢丘

  • 南蔵王町

  • 多治米町

想定モデル

  • 席数:40〜60席

  • 客単価:3,000〜4,000円

  • 回転数:1.0〜1.3回/日

月商イメージ

  • 280万〜420万円

数字の特徴

  • 家賃が抑えられ、固定費が低い

  • ファミリー・地元客が中心

  • 滞在時間が長く、回転は低め

注意点

  • 開業直後は売上が立ちにくい

  • 認知されるまで時間がかかる

  • オペレーションが複雑になりがち

👉 郊外型は「長期視点で利益を積み上げるモデル」


5️⃣ 福山の居酒屋で利益が残る共通ライン

エリアに関係なく、
長く続いている居酒屋の数字には共通点があります。

  • 原価率:30%前後

  • 人件費:25%以内

  • 家賃:10%以内

  • その他経費:10%前後

👉 営業利益10%以上
これが、無理のない経営ラインです。


6️⃣ 事業計画で必ずやるべきこと

✔ 平日/週末を分けて売上を考える
✔ 開業3ヶ月・6ヶ月後の数字も作る
✔ 最初から満席前提で組まない

事業計画は、
**融資のための資料ではなく、
「自分の判断基準」**です。


🧠 立地別・事業計画の考え方まとめ

立地タイプ 主なエリア 勝ち方の軸
駅前型 元町・伏見町 回転×使いやすさ
昭和町型 昭和町・延広町 客単価×常連化
郊外型 神辺・南蔵王 固定費抑制×継続

📌 第4回予告
開業資金と融資・補助金の考え方【福山版】
・実際いくら必要か
・どこから借りるか
・資金繰りで失敗しない考え方